皆様は『終活』についてどれほどお考えになっているでしょうか?
近年では、40代から終活を行っている方も多くいらっしゃり、残された家族の負担を少しでも軽減するよう念入りに準備を行っております。
今回は終活の中でも『おひとりさま終活』についてをテーマに皆様に知って頂きたい情報をまとめてみました。
自分にとって必要な情報が少しでもあれば幸いです。
さっそくご紹介していきます。
1・なぜ『おひとりさま終活』が必要なのか
まずは『おひとりさま終活』の必要性について今一度見つめ直してみましょう。
多くの方が勘違いされてしまっていますが、おひとりさま終活は結婚している家庭でも考えなくてはならないことの一つです。
少し悲しい話となってしまいますが、人生においていつどんなことが起こってしまうか、それは誰にもわかりません。
急にある日突然1人になってしまう可能性は誰にでもありえることであり、そのようなときに頼れる家族がいなくなってしまい、準備がうまくできないというケースも少なくはありません。
『終活』とは、いついかなる時でもスムーズに遺品整理や手続きを行えるようにする事前準備のことです。
最悪のケースを想定してはやめに準備を行うことで、思い残しのない余生を過ごすことが可能になります。
今一度、『おひとりさま終活』について見直してみましょう。
2・おひとりさま終活でやっておきたいこと
続いては、おひとりさま終活を行うときに必ずやっておきたいことをいくつかご紹介します。皆様が準備を行う際の参考にして頂ければ幸いです。
なるべく以下の項目は行うようにしたうえ、何か思いついた行動や準備があれば追加で行うように取り組んでいきましょう。
①断捨離
単純に整理整頓程度に考えてしまっている方もいるかもしれませんが、断捨離はとても重要な項目の一つです。
自宅でお一人で過ごしている場合、家の中にあるものにつまづいてしまい、大けがや最悪の場合そのまま亡くなってしまうというケースが多くあります。
当然、死後の身辺整理の負担を減らすという目的もありますが、老後の命を守る為にも必ず行ってほしい項目です。
年齢が重なるにつれて断捨離は身体的にきつい作業になってきます。なるべくはやめから断捨離を行うよう意識し、快適な老後生活を送れるようにしましょう。
②外部とのコミュニケーションをしっかりとる
おひとりさまのご家庭で一番懸念されること。
それは『孤独死』です。
外部とのコミュニケーションをとっていない方は、安否確認をしてくれる方もいらっしゃらないので誰にも気づかれず、何日も経過してしまうということがあります。
常日頃から誰かとコミュニケーションをとることができていれば、気づいてくれる確率も上がりますし、何かあった時に非常に大きな助けとなります。
地域のコミュニティや近隣の方と会話を行い、お互いがお互いを助け合う・助け合える関係を築いていくようにしましょう。
③法務事務所で死後事務委任契約を結ぶ
死後事務委任契約とは、第三者に死後の身辺整理や火葬・葬儀の手続きを一任できる契約のことです。
近年では、遺族の方の負担を減らせるよう弁護士や司法書士などといった専門の方に依頼する傾向が増えつつあります。
勿論、第三者であれば誰にでも依頼することは可能ですが、金銭的な問題や契約を結んで何十年先に契約内容に沿った作業を行ってもらうか不明確なものの為、友人間での契約には注意が必要です。
費用がかかってしまいますが、なるべく専門家の方へ依頼することをおすすめします。
3・おひとりさま終活をはじめるタイミングは?
冒頭でもお伝えしたように、終活は40代からでも行っている人がいらっしゃるように特に決まったタイミングはありません。
ですが、老後の負担を考えると少しずつでも早めに取り組んでいくことで不安要素を消し去ることができますし、気持ちに余裕ができます。
今後何十年と生きていく中で、さまざまな考えが頭をよぎると思います。終活をはやめに行うことができていれば、見つめ直す点も明確化されますので、突然思いついたようなことでも気軽に対応することができます。
実際にやり始めてみないと分からないかもしれませんが、終活はとても時間のかかる取り組みであり、何度見つめ直しても完璧に満足のいくものを作り上げるのは中々難しいものです。
ゆっくりと時間をかけて考えられるように今すぐ実践してみるのがよいでしょう。
・まとめ
いかがでしたでしょうか?
終活は皆様が思っているよりも大切であり、尚且つ時間のかかる取り組みです。
死後のことをあまり考えたくないという意見もありますが、残された家族のために、そして快適な老後生活を送る為にも今一度見つめ直してみてはどうでしょうか?
自分だけで考えるのではなく、法務事務所など詳しい方と相談しながら取り組むことでスムーズに終活を行うことができます。お一人で悩まずに誰かに相談してみると新たな考えが生まれるかもしれません。
身体がまだ元気なうちにやれることから少しずつ始めてみましょう。