エンディングノートについて

遺言・相続

終活を行うにあたり、多くの方が利用している『エンディングノート』
実際に書こうとして見ると何を書いていいのか迷ってしまいますよね。

エンディングノートは自分の想いを伝える大切なノートとなります。残された家族に伝えるべきことは一体何なのか、また注意するべき点があるのか、これらについてご紹介していきます。

少しでも参考になれば幸いです。

1・『エンディングノート』とは??

そもそも『エンディングノート』とは一体何なのでしょうか?

主な目的としては、自分の人生を振り返りながら残された家族に自分自身の想いや伝えたいことを書き残すためのノートとなっています。

終活を行う場合には多くの方が利用している手段であり、死後の手続き等がスムーズに行えるよう情報を細かく記入する方もいらっしゃいます。

近年では関心を持つ方が増加傾向にあり、誰もが一度は耳にしたことがあるものでしょう。

2・注意するべき要点

最後の言葉を残せる素敵な『エンディングノート』ですが、大切で重要なものなだけに、いくつかの注意しなければならない点が存在します。

①法的効力を持たない

『遺言状』では、財産分与について記載することができ、そこで書き記された言葉は法的効力を持ちます。
しかし『エンディングノート』では、財産分与について記載はできるものの、法的効力は持たないので確実に記入した通りに手続きが行われる保証はありません。

勘違いしてしまっている方が多くいらっしゃいますので必ず覚えておくようにしましょう。財産分与に法的効力を持たせたい場合には遺言状の作成が必須となります。

②大切な情報を紛失・盗難される恐れ

『エンディングノート』には、ご自身の重要な個人情報、通帳・銀行関連の情報など、人には見せることのできない情報を記入するようになるかと思われます。

保管場所によっては紛失や最悪の場合、盗難というリスクが発生してしまいます。とても大切なものであるという認識を忘れず自己管理を徹底して行うようにしましょう。

③常に最新の情報を書き足すようにすること

エンディングノートは早めに作成し準備する方がほとんどでしょう。
しかし、作成が完了してからいつ実際に使用することになるかわからないものです。

作成後、何年という期間の中でご自身の要望や大切な情報は変化することもあるかと思います。誤った情報を記入したままにしていると、残された家族が不適切な行動を起こしてしまったりと混乱してしまう原因となってしまいます。

必ず何か変更点が出た場合には、即座に書き記すようにしましょう。

3・必ず書いておきたい内容

エンディングノートの構成や記入するべき情報は定まったものがなく、どんなことを書いても本人の自由となっています。

しかし、いざ自由に書いていいと言われると何を書けばいいのか分からなくなってしまいますよね。

これだけは必ず書いておきたいという情報を簡潔にまとめてみました。これらの情報は最低限記入するようにしましょう。

①本人情報の詳細

名前や生年月日、本籍、家族構成など、作成者ご自身の個人情報をなるべく細かく記入するようにしましょう。

さらにはパソコンや銀行の暗証番号、SNS関連の情報からローン・保険など解約の必要がある契約内容も必ず記入しておくようにしましょう。

これらの情報は死後の手続きで必要になる情報です。記載漏れがあると情報を得ることができなくなってしまう恐れがあります。エンディングノートを見ればすぐに情報がわかるようにしておくのが良いでしょう。

②準備物の詳細

終活を行うにあたり、実際にどのようなものを準備したのかも記載するようにしましょう。例えば遺言状の有無や通帳・銀行印などといったものの保管場所など、ご自身にしか分からない重要な物の保管場所について記載します。

死後では伝える手段がありません。誰でもすぐに見つけることができるように記載することで家族の負担を減らすことができます。

③家族へのメッセージ

エンディングノートに記入する言葉があなたの『最後の言葉』となります。

今までいろいろあった思い出や、感謝の言葉、お願い事など伝えたいことはすべて書き記しましょう。
いつどんなときに不幸が訪れてしまうのか、それは誰にもわかりません。いつ何があっても大丈夫なようにしっかりと想いを伝えれるよう準備を行いましょう。

・まとめ

いかがでしたでしょうか?

エンディングノートについて少しでもご理解いただくことはできましたでしょうか?

エンディングノートを作ることによって様々な思い出がよみがえってくるでしょう。そんな人生を振り替えさせてくれるのもエンディングノートの魅力の一つとなっています。

普段、口では言えなかったあなたの想いや願いは文章でなら伝えることができるかもしれません。

今まで作成しようと考えていなかった人も、今回の記事を見て作成してみようと思って頂ければ嬉しいです。

あなたにしか作ることのできない、あなただけのエンディングノートを作ってみませんか?

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