遺品整理について

葬儀・お墓

・遺品整理とは

お葬式や各種手続きだけでなく、残された遺族には遺品整理も行わなければなりません。故人のこれまで残してきた思い出の品々を片付ける作業のことです。故人とのこれまでの思い出を振り返りながら遺品を残しておくか、処分するのか迷いますよね。さらに処分するにも買い取ってもらえるのか、破棄となるのか気になるかと思います。その辺りも踏まえて遺品整理についてまとめていきます。

・デジタル遺品とは

パソコンや携帯電話などのデジタル機器やその中にあるSNSやネット銀行、クレジットカード取引履歴などネット上にある個人情報について「デジタル遺品」といいます。パスワードがわからず大切なデータを確認できなかったり、SNSの閉鎖などの整理ができないなどの問題が起きた際には専門業者を頼りましょう。

・遺品整理を行う時期

①法要の時期に合わせる

遺族が離れて暮らしていた場合、なかなか頻繁に集まることができません。法要で一堂に会する際に遺族みんなで集まって遺品整理をする人が多いようです。見分けも相談しながら行えるので遺族同士でトラブルになることを防ぐことができます。

②葬儀後の手続きに合わせる

葬儀などの手続きがひと段落した時期に遺品整理を行う人も多いようです。銀行や保険、行政など期限中にやらなければならない手続きが多くあるので、それらの優先事項が終わり、落ち着いてから始めても良いでしょう。

③遺族の気持ちの整理がついたら行う

賃貸住宅の場合は別ですが、持ち家であれば時間に追われて整理しなくても良いです。慌ただしく遺品整理するよりも遺族の気持ちが落ち着いてから故人を偲びながら行うことで供養にもなるのではないでしょうか。

・遺品整理の方法は?

遺品整理は遺族がやる場合と業者に依頼する場合があります。

①遺族が行う場合

遺族が行うことで故人との思い出を振り返りながら残す物と処分する物に分類することができます。費用も抑えられるので、なるべくなら遺族が行うことが良いでしょう。しかし、遠方に住んでいたり、子育てや介護など生活状況によってなかなか遺品整理の余裕がない場合は難しいでしょう。また、故人への想いが強く、なかなか片付けられない場合もあります。

②業者に依頼する場合

遺族が行うことが難しい場合はリサイクル業者や買い取り業者に依頼します。さまざまな物を取り扱っているのでなるべく早く買い取ってもらいたい、片付けを終わらせたい場合は業者に依頼するのが手っ取り早いです。

③遺品整理専門の業者に依頼する

最近は遺品整理専門の業者があります。それぞれの企業によってサービス内容は異なるので供養の有無など引き取った遺品の取り扱いなど事前に調べておくことが大切です。

・孤独死の部屋の原状復帰は?

最近は独居老人など孤独死するケースもあります。その場合、遺体の発見まで時間がかかってしまうことで遺体の腐敗が進み、部屋が汚れてしまったり、腐敗臭が残ってしまうことが実際あるのです。そうなると遺品整理だけでは済みません。部屋の現状復帰まで対応してくれる遺品整理業者もあるので調べておきましょう。

・遺品整理の費用

引き取りの際の荷物の種類や量、部屋の間取りによって相場は異なりますが、目安となるのは作業員2名で3~8万円と言われています。4LDK以上の広い範囲での遺品整理では20万円以上は掛かる可能性があります。ただし、部屋がワンルームで狭かったとしても荷物の量が多かった場合は梱包からはじまり、搬出や清掃、車両費、処分・家電リサイクルなどのオプション作業などによって料金が高くなるので事前に見積もりで確認するようにしましょう。

・遺品整理の注意点

業者依頼の場合、必ずしも買い取りや不用品の処分を同時に請け負ってもらえるわけではありません。その場合、遺品整理の費用だけでなく別途不用品処分代などオプション価格を請求されることがあります。事前に見積書を出してもらい、費用として何が含まれているのか確認することが重要です。さらに買い取りも併せて依頼する際には注意が必要です。買い取り専門の査定者がいたり、買い取り専門知識がある作業員であれば問題ありませんが、それ以外の業者では価値がわからないまま査定されてしまう可能性があり、正確な査定額を貰えないかもしれません。事前に必要最低限の遺品整理は遺族で行い、処分など一部作業を依頼するほうがトラブルなく済むでしょう。

・遺品の供養はどうするのか

必ずしも神社仏閣で供養する必要はありません。業者のサービス内容によってはお焚き上げや読経などを請け負ってくれる企業もあります。遺品整理専門業者は遺品取り扱いのプロなのでその辺りは安心です。遺品の処分先やリサイクル先も分かると安心できるので事前に確認しておくと良いでしょう。

まとめ

遺品整理を行うことで故人と遺族の気持ちに区切りがつけられると思います。核家族や少子高齢化社会などの問題に際して遺品整理をどうするのか、悩まれる人は多いようです。今回の記事を参考にしていただけますと幸いです。

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